副工場長のオフィス

ちなみに私は副工場長ではありません。

美術

手の立体感

指導のために描いた図です。 手を立体的に描くコツを説明する際に描いたのですが、少ない手数でもリアルな手の立体感が表れていると思います。 ポイントその1 手の角度とポーズ 物を立体的に描く際には、立体感が伝わりやすい角度を見つけることが大切です。…

15分制作

指導のために、またデモンストレーションをしました。 生徒にポーズさせて、15分で制作しました。 75センチ×60センチくらいの画面に木炭で描いたものですが、超短時間なので描き進め方を工夫しないといけません。 シルエットを正確に捉えるだけでなく、立体…

石膏像

今日は生徒のお手本として石膏像を描きました。 短時間で形を捉える訓練ということで、1時間ほどで描いたものです。大まかなフォルムや立体感を優先し、細かな部分の構造は省略してあります。 石膏像を描く上で大切なのは、像の形と動きの正確性です。 実物…

授業

デッサンの授業でちょっと描いてみました。 黒い支持体に白いチョークで描くというのは、鉛筆デッサンや木炭デッサンと違ったプロセスなので新鮮でした。 最近よく見る手法ですが、我ながらなかなかよく描けたとは思います。 しかしこの手法を得意とする彼等…

クロッキー、その4

今回も仕事で人物クロッキーをしてまいりました。 時間が短かったので中途半端な感じで終わってしまいました。 重要なポイントは、どんな服装でも内部の人体構造を把握すること。 衣服に気を取られると人体のプロポーションが狂ってしまいます。 絵に描かれ…

静物デッサン

今回は仕事で静物デッサンを描きました。 画用紙に鉛筆で描いたものですが、パースと立体感、空間を正確に捉える、いわゆる「基礎力」を磨く課題です。 今回はお手本として制作しました。 やってみるとむずい。 形がシンプルであるほど間違いが目立つので、…

計画性について

今週は締め切りの作品を仕上げることに根を詰めておりました。 最近はこれまで以上に作品の密度を上げることを心がけて描いていることもあり、一枚一枚にとても時間がかかります。描くこと自体にもそうですが、それ以上に絵の細部に何を構成するかを考えるこ…

美術系高校②

今回も高校時代のお話。 前回の記事 美術系高校 - 副工場長のオフィス 高校入学当初、女子たちのファッションの振り切り具合に衝撃を覚えましたが、もう一つ驚いたのが美術の授業の多さでした。 まぁ美術系なので当然ではありますが、一週間の授業の3割以上…

美術系高校

Facebookで高校時代の友人が活躍している記事が流れてきて懐かしく思い、今回は高校の頃について書こうと思います。 僕が通っていたのは公立の美術系の高校で、とても少人数の学校でした。 入試では学科と実技の試験があり、高校入試と言えどそれなりの画力…

美大受験②

今回は僕が美大受験をしていた、浪人時代のお話。 パート1はこちら http://rileyy.hatenablog.com/entry/2018/04/23/214201 僕は高校3年生、一浪、二浪と、予備校に3年間通いました。 東京の繁華街にひっそりと佇む美大受験予備校と家との往復の日々でした。…

新作

昨日から本業における新作の制作を開始しました。 夏に開催される割と格式高い展覧会に出品する作品です。 多数の作家さんの作品が一堂に会し、購入することもできます。 僕はまだ若手作家で知名度も低く、絵の値段もかなり安いのですが、そこで沢山のお客様…

クロッキー、その1

iPadでクロッキーをしました。 クロッキーとは、ごく短時間でサラッと描くことです。形を取る練習ですね。 昔はクロッキーが非常に苦手で、とにかく「線が固い!」と、予備校の先生に言われていました。 一発で形を正確に描こうとすると線が固くなり、逆に形…

デッサン「立方体」解説

前回投稿した立方体の描き方解説です。 前回の記事はこちら デッサン「立方体」 - 副工場長のオフィス 目次 3つの面を描く パースとは? 光の方向と陰の付き方 遠近感と鉛筆づかい 3つの面を描く 箱状の形を描く場合は、上面、右側面、左側面の3つの面を…

デッサン「立方体」

今回は立方体のデッサンを描いてみます。 前回描いた「球体」同様、立方体もデッサンの基礎となるモチーフです。 立方体にも形のルールと陰影のルールがいくつかあるのですが、それを理解すれば立方体も球体も想像で描くことができるようになります。 まぁ、…

アクリルガッシュ

僕の商売道具です。 アクリルガッシュは水溶性の絵の具で、基本的に水で薄めて使います。 図工や美術の授業で使うのは不透明水彩といわれる絵の具ですが、絵の具の質感や色合いはこれとさほど変わりません。 が、アクリル絵の具の一番の特徴は、乾いた後は水…

美大受験

僕は美大出身です。 高校は美術系に進み、その後なんとなく後戻りできないような気がして、その流れで美大受験を決め、美大受験専門の予備校に通い始めました。 当時も今もですが美大受験の世界はなかなか過酷で、トップ校に合格するには10倍〜30倍という倍…

パイの実の模刻②

先ほど投稿したパイの実の模刻にアクリル絵の具で色を付けました。 前回の記事 パイの実の模刻 - 副工場長のオフィス なかなか自然な見た目にならずに苦労しました。汗 はい、本物のパイの実はどちらでしょう? まぁバレてるとは思いますが、本物は右です。 …

パイの実の模刻

本業とは別の仕事で、立体作品を作ってます。 石粉粘土というものを使って形を作り、アクリル絵の具で色をつけるという作業なのですが、この石粉粘土、加工がしやすく頑丈で、かなり細かな造形も作りこむことができるので、色々なものを本物そっくりに作るこ…

デッサン用の鉛筆

今回はデッサンで使う鉛筆についてご紹介。 今時はなかなか鉛筆を手にする機会って少ないですよね、 しかし絵描きにとっては必需品。 シャーペンでも絵は描けますが、シャーペンだとできることの幅が狭いし、そもそもデッサンが非常に描きづらい。 デッサン…

デッサン「球体」解説

今回は、前回投稿した球体の鉛筆デッサンの描き方を解説したいと思います。 絵が上手くなりたい、リアルなデッサンを描いてみたいという人は、まずは球体から描いてみましょう。 前回の記事 デッサン「球体」 - 副工場長のオフィス 目次 1.光と陰影 2.光源を…

デッサン「球体」

今まで映画紹介の記事を投稿してきましたが、今回から「美術」のカテゴリーの記事も始めようと思います。 映画や音楽、建造物など興味のあるジャンルは色々とありますが、本業はプロの画家です。 なので一番の得意分野である美術については濃厚な内容を提供…