石膏像
今日は生徒のお手本として石膏像を描きました。
短時間で形を捉える訓練ということで、1時間ほどで描いたものです。大まかなフォルムや立体感を優先し、細かな部分の構造は省略してあります。
石膏像を描く上で大切なのは、像の形と動きの正確性です。
実物と全く同じ形を描かないといけないので、頭の大きさや腕の長さ、胴の横幅などの比率をきっちりと測り、正確にしていきます。
形を正確にしながら、像の動きも捉えていきます。ポーズによって人体に大きな動きが生じているので、その動きを正確に捉えます。
体がS字型に曲がっている様子、首が前に傾斜している様子、左右の肩の前後関係や腕の角度などを観察します。
像の動きは描いている位置からの観察だけだと把握できないので、像の正面や真横からも観察します。360度あらゆる方向から観察し、像の動きを三次元的に理解しながら描くのが鉄則です。僕は正面から描いていますが、何度も像を横から観察し、胸やお腹の構造を確認しながら描きました。
僕はいままで石膏像を描く機会があまりなかったのですが、生徒に教える中でこれらのノウハウを理解していきました。
しかしまだまだ形の正確性が足りない。今後も生徒に混ざって鍛錬を積もうと思います。