雑居ビルの側面
よく新橋や渋谷など雑居ビルが多く見られる街の風景を見に行きます。
繁華街には雑居ビルがビッシリとひしめくように建てられていますが、この壁面もなかなか見ごたえがあるのです。
先日投稿した「屋上モニュメント」も雑居ビルの上によく見られがちですが、ビルの隣や裏の建物が取り壊された時に、そのビルの側面が初めて見えます。人目に付かない想定で作られているビルの側面は飾りっ気が一切無く、極めて事務的なデザインの窓がススやホコリをかぶり、室外機やダクトが歪な幾何学模様を成しているのです。
僕が撮りためてきたものの一部です。
雑居ビルの側面を見るたびに、時代の地層の断面を見ているような気になります。
建設同時のまま薄汚れていったその姿はさながら化石のようです。