街角インスタレーション
数ヶ月前から気にはなっていたのですが、近所のビル建設現場の一角にちょっとした空きスペースがあり、そこに誰の意向か分かりませんが手作りショーウィンドウ的メッセージが展示されていることに気が付きました。
見たところディスプレイのプロフェッショナルによる作品ではまず無さそうだし、もしかして建設現場監督とかが独自の創作意欲を発揮するギャラリーの場なのかと思っているのですが、その絶妙なセンスが良い色に鈍く光っているのです。
こちらは入学式シーズンに展示されていたもの。
マネキンの顔にかぶせられたお面の異様さもさる事ながら、敷き詰められたフェミニンなハート形風船と冷たい蛍光灯ライティングのコントラストがなかなかの不気味さを醸し出しています。
こちらは先ほど撮影した母の日バージョンのディスプレイ。
見たところ母親は同一人物ですな。
よく見ると息子の手首に花束が養生テープでグルグルに固定されているではありませんか、
その息子の手を引いてシャナリと前進する母親。
そして背景には剥き出しの建設現場感。
そして二人ともアスファルトに裸足。
なかなかに良い味出てます。おそらく作者本人の意図とは裏腹になのでしょうが。
それが良いのです。
こういう体当たり系の街角インスタレーション作品が身近にあるとついつい写真に収めてしまうのです。